「”明るい”終活」について

今回は「終活」についてご説明いたします。

「終活」とは、2009年に週刊朝日が造った言葉で、2012年12月の流行語大賞に選ばれたこともあり、近年認知度が高まっています。
当初は葬儀やお墓など人生の終焉に向けての事前準備のことでしたが、現在では「人生のエンディングを考えることを通じて”自分”を見つめ、”今”をよりよく、自分らしく生きる活動」とも言われています。

最近では、女優の財前直見さんが終活ライフケアプランナーの資格を取得し終活を行っていることを告白したり、先月に放送された情報番組では、俳優の中尾彬さんと妻・池波志乃さん、薬丸裕英さん、デヴィ夫人など芸能人が行っている終活の最新事情が紹介されたり、バラエティ番組でいとうあさこさんが終活を行っていることを明かしたりと、芸能人の「終活」が話題になりました。

●終活の一例
お墓を決めておく
先祖代々の墓に入りたいのか、新しく建てたいのか、場所はどこにするのか、家族の維持管理のしやすさも含めて検討しましょう。最近では個性的なデザインやガラス製のお墓などバリエーションに富んでいます。 

逆に、核家族化や子供に負担をかけたくないなどの理由で、「墓じまい」をする方も増えているそうです。
「墓じまい」とは、お墓からご遺骨を取り出し墓石を解体し、更地に戻して墓地を返還することです。
遺骨は永代供養墓に移されたり、納骨堂に移されたり、海洋散骨し自然に還されたりします。

葬儀の内容を決めておく
葬儀のスタイル、規模、かなえてほしい希望などをまとめます。誰を呼んでほしいのか、連絡先のリストを作っておくと残された家族はとても助かります。
個性的な葬儀スタイルとしては、音楽葬、散骨、樹木葬、生前葬、宇宙葬などがあります。
また遺影用の写真をプロのカメラマンに撮ってもらう人も増えているそうです。

エンディングノートを作成する
「エンディングノート」とは、自分にもしものことがあった時のために、大切な家族に向けて自分の気持ちや想い、希望などをまとめておくノートのことで、書店で購入をするか、インターネットから無料でダウンロードすることもできます。
具体的には、希望する延命処置や、介護内容、葬儀や埋葬方法などについての希望や、家族への伝言、親戚・友人のリストや、個人資産(預貯金・株式・不動産・借入金など)を整理して書き記したもので、残された家族の負担を大きく減らすことができます。

上記以外にも、自分の荷物を片付けたり、アルバムの整理をしたり、自分史を作っておくなども終活になります。
また、遺族に遺す資産がある場合は、しっかりと相続税対策をしておくことで、相続税評価額を抑えることができます。
誰に何を残すなど具体的な遺産相続の内容が決まっている場合は、相続のトラブルを回避するためにも遺言書の作成をおすすめします。

夏休みを利用して帰省する方もいるのではないでしょうか。
親が元気なうちに家族と本音で話し合うことは、「明るい終活」の第一歩です。
人生の終わりについて考えることで、これからの人生を思いっきり充実させたい!という前向きな気持ちになることも大切な目的です。
実現のために何をすればいいのか、楽しみながら考えてみてはいかがでしょうか。

弊社では、生前からの相続準備のご相談やお手続きのサポート、エンディングノートや遺言書作成のご相談やお手伝い、判断力が衰えた時のための成年後見制度などのサービスを提供しております。ご質問等がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

ご不明点はしあわせほうむの無料相談0120-414-874(ヨイヨハナシ)まで。

戻る